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原油相場は5営業日続落です。木曜に大きく下げた後は$63/bbl台半ばで保ち合った末、反発力が低いためか引けにかけて軟 化しています。

11月2日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比55セント安の$63.14/bblで、引け後の時間外取引は$62/bbl台後半です。

週明け5日にはイラン原油調達国に対する米国の制裁が発動しますが、この材料は既に相場に織り込み済みの上、インドなど一部の 購入国の免除交渉の報道で買い方の気勢は殺がれています。特にファンドの買いの離脱の勢いが止まりません。

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した10月30日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比6.5%減で5週連続の縮小です。売り玉の増勢は一服し前週より若干減っていますが、買いの減少がそれを大きく上回りファン ドの買い建て玉数は2016年1月以来の低水準となりました。

 (参 考図表)

総取組高は前週比1.8%減で、前週に続いて減少です。

ベーカー ヒューズによると、11月2日時点の米国の油井リグ稼働数は874基で前週比1基減。4週振りに減りました。9月までの水準よりは稼働数が増えています が、増勢は強くありません。

WTI 原油相場は$60/bbl大台前半となり、世界の原油需給均衡時の落着点と推測される$60/bbl前後の価格域に接近しています。$50/bblから更 に下に向かうには明らかな供給過剰となる必要があると見られます。

イラン制裁による逼迫への過剰期待が空振りになりつつある状況ですが、大幅な供給過剰を招くような世界的な需要の減退が起きる かは不透明です。

最新情報&更新情報

2018.11.3 CFTC建玉報告を更新しました。
2018.11.1 米国の需給を更新し ました。
2018.10.31 日本の需給を更新しました。